ワインの産地メンドーサに行って来ました 藤坂ガルシア千鶴 2017年8月26日 アルゼンチン, ライフスタイル, 藤坂ガルシア千鶴アルゼンチンに住み始めて28年になる私ですが、実は国内旅行というものをあまりしたことがありません。 幼少期のトラウマから飛行機が大嫌いで、海外に行く時や仕事でどうしても地方に行かなければならない時以外は極力乗らないようにしている(というか乗りたくない)からなのですが、この度、アルゼンチン北部のメンドーサに行って来ました。 ボカ・ジュニオルスのオフィシャルフォトグラファーを務める夫の友人で、メンドーサ出身の著名ボカ...
悩める投票 藤坂ガルシア千鶴 2016年12月22日 アルゼンチン, ウルグアイ, 藤坂ガルシア千鶴今年も残すところあとわずか。 毎年この時期になるとやってくるのが、ウルグアイのエル・パイス紙が実施する「南米年間最優秀選手賞」を決める投票です。 この投票はもともとベネズエラの新聞エル・ムンドが1971年に始めたもので、昔からフランス・フットボール誌によるバロンドール選考と並んで世界的に注目されてきました。 当初は「南米最優秀選手」だけでしたが、今は監督、レフェリー、チーム、ベストイレブンの他、自分...
もしもあのゴールが入っていたら・・・ 藤坂ガルシア千鶴 2016年12月4日 アルゼンチン, コロンビア, ブラジル, 藤坂ガルシア千鶴ブラジルのシャペコエンセ一行を乗せた飛行機が事故に遭った悲しいニュースについては、皆さんもご存知のことと思います。 人口20万人の小さな町のクラブが、大陸規模の大会であるコパ・スダメリカーナで決勝に進出したというのに、その決勝戦に行く途中であんなことになってしまうなんて。 事故から数日経った今も、まだショック状態から抜け出すことができません。 事故が起きる前日まで、私は準決勝での結果を嘆いていました...
デルピエロの奇跡 藤坂ガルシア千鶴 2016年11月22日 欧州サッカー, 藤坂ガルシア千鶴前回に続きまして今回も、フォトグラファーである夫の体験談をもとに、サッカー場での写真撮影にまつわるお話をしたいと思います。 撮影する位置によって撮れるカットが全く異なるということについては前回お話したとおり。 自分の真ん前で展開する迫力満点の得点祝福シーンが撮れるのか、それとも無情にも逆サイドに走って行く得点者の背中をレンズで追うことになるのかは、本当に運次第。 どちらのチームを主体に撮るか決まっているときは、...
フォトグラファーのアシスタント裏話その1 藤坂ガルシア千鶴 2016年11月11日 アルゼンチン, 藤坂ガルシア千鶴私はかれこれ30年近くにわたってサッカーに関する記事やコラムを書くライター業をしていますが、現在はそれと同時に、フリーランス・フォトグラファーである夫ハビエルのアシスタントもしています。 実際のところ、ここ10年くらいの間で夫の仕事の量が増えたため、執筆業よりも夫のアシスタントをしている時間のほうが長いくらいです。 (夫はフリーランスですが8年前からボカ・ジュニオルスのオフィシャルフォトグラファーを務めていて、定...
知られざる(?)マテ茶の豆知識 藤坂ガルシア千鶴 2016年10月24日 アルゼンチン, ウルグアイ, 藤坂ガルシア千鶴このブログの読者の皆さんは、マテ茶が「アルゼンチンを始めとする南米大陸の南東部で愛飲されているお茶のことで、一般的には丸い茶器にボンビージャという金属製のストローのようなものを入れて飲む」ものであることをご存知のことと思います。 実はこのマテ茶、こちらの人たちにとっては単なる飲み物ではなく、毎日の暮らしの中で欠かせない文化のひとつ。と言うのも、マテ茶は家族や友人、またはその場を共にしている仲間たちと「回し飲み」する...
替え歌の達人 藤坂ガルシア千鶴 2016年10月14日 アルゼンチン, 藤坂ガルシア千鶴89年3月、私がアルゼンチンにやって来て最初に行ったスタジアムはボカ・ジュニオルスのホーム、「ラ・ボンボネーラ」でした。 それまではサッカーの試合会場というと国立競技場での平穏な光景しか知らなかったので、ボンボネーラの周辺で早くもその異様な空気を感じた時には正直なところ怯みました。 サポーターは男性がほとんどでみんな恐そうだった(ように見えた)し、ライオットシールドを持った重装備の機動隊が立ち並んでいるし、騎馬隊...
初めてのインタビュー 藤坂ガルシア千鶴 2016年10月6日 アルゼンチン, 藤坂ガルシア千鶴今回からゴルジャパンさんのブログに参加させていただくことになりました、アルゼンチン在住の藤坂ガルシア千鶴です。 首都のブエノスアイレスで、アルゼンチンを中心とした南米サッカーについてのコラムや記事を書く仕事をしています。 私がブエノスアイレスに住み着いたのは89年3月、もうかれこれ27年半も前のことになります。 とにかく早く憧れのアルゼンチンに行きたいと、大学も短期課を選び、卒業式の3日後にはブエノ...