準々と準決

コパ・アメリカの準々決勝は、アルゼンチンがベネズエラを2-0で下した以外は、いずれも0-0からのPK戦で、ブラジル(対パラグアイ)、チリ(対コロンビア)、ペルー(対ウルグアイ)が勝ち上がった。 そんな中、チリに思わぬ事態が発生した。 チリは自国開催の2015年大会でコパ・アメリカ初優勝を飾り、翌年の100周年記念大会も制覇。 これまでコパ・アメリカ3連覇はアルゼンチンが18回(1945年)~20回(47年)に達...

パルティダッソ

前回、コパ・アメリカに出場している日本代表は、できるだけ早く敗退してもらいたいと書いた。 これは、フロックで好成績を残してしまうと、五輪のための強化に悪影響を与えるとの思いからだ。 実力以上の成績を上げて慢心するのは最悪のシナリオだ。 現在の力量に相当する結果で大会を終え、この貴重な参戦の中から多くのものを学び、できることなら将来への明るい可能性を示してもらいたいと思っていた。     チリ戦は、まさにそ...

新チャンピオン二つ

先週はアルゼンチンに二つのチャンピオンが誕生した。 まずは5月30日。 大会はレコパで、コパ・リベルタドーレス王者のリーベルとコパ・スダメリカーナ覇者のアトレティコ・パラナエンセが対戦した。 ホームでの第1レグを1-0としたA・パラナエンセが逃げ切りを図ったが、64分にPKで失点。 1-1のまま延長突入かと思われた90分、プラットが左からのクロスに合わせてリーベルに値千金のゴールをもたらす。 A・パラナエン...

勝ち点率

アルゼンチンリーグでの降格の決定は、プロメディオスというシステムよって行われている。 プロメディオというのは「平均」のことで、つまり1年だけでなく複数年の平均成績によって順位付けされ、その下位チームが降格となるのだ。      プロメディオは、勝ち点を試合数で割ることで算出される。 したがって1試合平均の勝ち点なので、「勝ち点率」と呼ぶこともできる。 18/19年スーペルリーガ終了時でプロメディオの首位は...

議員暗殺未遂

5月9日午前7時前、アルゼンチンの国会前広場で衆議院議員が銃撃された。 議員は重体で、一緒にいた彼の補佐役は即死。 殺傷事件の多いアルゼンチンでも、国会前で議員が撃たれるというのは前代未聞クラスの重大事件だ。     アルゼンチンは日本より日の出が遅く、朝7時でも薄暗い。 日中は賑やかな国会前も、まだ閑散としている。 速報ニュースで伝えていた目撃者や関係者の話によると、議員と補佐役は散歩中、駐車していた...

共用スタジアム

リーベルのドノフリオ会長が、「ボカとリーベルの共用スタジアム建設についてマクリ大統領と話した」と公表し話題となっている。     ボカは約49000人収容の通称ボンボネーラ、リーベルは約67000人収容のモヌメンタルという立派なスタジアムを持っているが、ともに問題を抱えている。 ボカのそれはキャパ不足。 試合は常に満員で、本来は無料で入れるソシオを制限しなくてはならず、現在は正会員の募集をストップしている状...

変わるコパ・アメリカ

ホルヘのコパ・アメリカ初体験は、1989年のブラジル大会だった。 その次の91年チリ大会へは行かなかったが、93年のエクアドル大会以降、95年ウルグアイ大会、97年ボリビア大会、99年パラグアイ大会、2001年コロンビア大会、04年ペルー大会、07年ベネズエラ大会、11年アルゼンチン大会、15年チリ大会を連続取材。 南米全10か国での開催を制覇した。     初コパ・アメリカから30年の今年、再び開催地はブ...

南米テストマッチ

花見を終えて、4月4日にアルゼンチンへ戻ってきた。     今回のテーマは先週書く予定だったが、ビアファラ逮捕の報を知ってそれを優先させた。 日本がコロンビア戦を行った同日、アルゼンチンはマドリッドでベネズエラと対戦した。 そして結果は、何とベネズエラが3-1で勝利。 この両者の初対戦は1967年のコパ・アメリカで、ベネズエラは南米連盟に加入したばかりの新参者だった。 実力差は明らかで、アルゼンチンが5...

サッカー女性デー

3月8日は世界女性デーということで、サッカー界でもそれに関連した出来事がいくつかあった。 日本でも報じられたが、アメリカの女子代表が待遇改善を求めて協会を提訴した。 代表戦の出場給やボーナスが男子選手より低いのは性差別だとし、同等の待遇を求めたのだ。     以前ここに書いたが、ニュージーランド協会は出場給の男女同額を決定し、「世界初の試みだ」と胸を張って発表した。 世界的に女子の試合は男子ほど観客が集ま...

噛まれた番犬

サッカーのルールは、接触プレーへの判定とペナルティがどんどん厳しくなっている。 選手の保護が最大の目的で、それとともに試合を公正にかつよりスリリングにするためだ。 最近はあまり耳にしなくなったプロフェッショナルファール。 「ここで抜かれたらヤバイ」「パスを通されたら大ピンチ」という場面で意図的に反則をすることだが、以前はFKのみの罰だったのに、現在は警告の対象となっている。 警告覚悟でファールする選手も多いが...