新チャンピオン二つ

先週はアルゼンチンに二つのチャンピオンが誕生した。 まずは5月30日。 大会はレコパで、コパ・リベルタドーレス王者のリーベルとコパ・スダメリカーナ覇者のアトレティコ・パラナエンセが対戦した。 ホームでの第1レグを1-0としたA・パラナエンセが逃げ切りを図ったが、64分にPKで失点。 1-1のまま延長突入かと思われた90分、プラットが左からのクロスに合わせてリーベルに値千金のゴールをもたらす。 A・パラナエン...

審判経験

30年ぐらい前のことだが、取材に行ったある中学年代の全国大会で審判員になるという珍しい経験をした。 全国大会の審判員は、主審が1級で線審(現副審)が2級というのが当時の基本。 これに、1級候補の2級や2級候補の3級が加わることもあった。 ホルヘは、ただの3級だった。 一時は上級審判を目指そうともしたが、小学生のサッカーチームの指導に携わってからはそちらに専念。 上を目指す審判員には、試合の割り当てがバンバン...

FIFA U-20ワールドカップ全試合生中継!

5月23日のタヒチ×セネガルで幕を開けた FIFA U-20ワールドカップ。 J SPORTSではこの大会を開幕から決勝まで 全試合生中継という荒業に挑戦しています!(笑)     全試合ですから 当然前述したタヒチ×セネガルや マリ×サウジアラビア、 ノルウェー×ニュージーランドなど 日本では本来見ることのできない、 フル代表同士の対戦でも見ることのできない(笑) U-20代表同士の対戦を ...

勝ち点率

アルゼンチンリーグでの降格の決定は、プロメディオスというシステムよって行われている。 プロメディオというのは「平均」のことで、つまり1年だけでなく複数年の平均成績によって順位付けされ、その下位チームが降格となるのだ。      プロメディオは、勝ち点を試合数で割ることで算出される。 したがって1試合平均の勝ち点なので、「勝ち点率」と呼ぶこともできる。 18/19年スーペルリーガ終了時でプロメディオの首位は...

カード詐欺

東京の老母に、「詐欺の電話に気をつけろ」と口を酸っぱくして言っていたが、なんと自分が引っかかってしまった。 3日前の夜8時過ぎにケータイが鳴った。 出ると、正確にホルヘのフルネームを言った後、「VISAカードからのお知らせです」という。 まず、「次の番号をメモしてください」といい、0800で始まるフリーダイヤル番号を伝えてきた。 不審なことがあった場合、たとえば、1000ペソの買い物しかしないのに2000ペソ...

議員暗殺未遂

5月9日午前7時前、アルゼンチンの国会前広場で衆議院議員が銃撃された。 議員は重体で、一緒にいた彼の補佐役は即死。 殺傷事件の多いアルゼンチンでも、国会前で議員が撃たれるというのは前代未聞クラスの重大事件だ。     アルゼンチンは日本より日の出が遅く、朝7時でも薄暗い。 日中は賑やかな国会前も、まだ閑散としている。 速報ニュースで伝えていた目撃者や関係者の話によると、議員と補佐役は散歩中、駐車していた...

ベネズエラに令和

日本が平成から令和となったのと時を同じくして、ベネズエラでも国が大きく変化しようとしていた。 4月30日、暫定大統領のグアイドーが、SNSに軍幹部を従えたビデオメッセージをあげ、マドゥーロ政権打倒を呼び掛けた。     ベネズエラはチャベス前大統領からガチガチの反米左派主義で、マドゥーロは癌で亡くなったチャベスから指名されて後任となった。 マスコミ弾圧などチャベス時代から独裁色は強かったが、政治経験の乏しい...

共用スタジアム

リーベルのドノフリオ会長が、「ボカとリーベルの共用スタジアム建設についてマクリ大統領と話した」と公表し話題となっている。     ボカは約49000人収容の通称ボンボネーラ、リーベルは約67000人収容のモヌメンタルという立派なスタジアムを持っているが、ともに問題を抱えている。 ボカのそれはキャパ不足。 試合は常に満員で、本来は無料で入れるソシオを制限しなくてはならず、現在は正会員の募集をストップしている状...

めくるめくハシゴノセカイ

4月は出会いのシーズン。 サッカー界においても、新チームの息吹を 感じられる楽しい時期だと言えると思います。     そんな時節だからこそ たくさんのチームを見ておきたい! という衝動は押さえられずに 様々な会場へと足を運ぶわけですが たくさんのチームを見るためには “ハシゴ”をどう使うかというのが 非常に大事になってくるのです。     “ハシゴ”の命はスケジューリング。 その日にどの...

お金の力

パラグアイは汚職や収賄の多い国だ。 こうした問題は、日本では政治家や官庁絡みが一般的ながら、パラグアイでは庶民にも身近なものとなっている。     ブラジルと接するシウダ・デル・エステと首都アスンシオンをつなぐ国道では頻繁に検問が行われる。 主にブラジルからの密輸品摘発が目的で、入念に車内を調べられる。 趣味で釣りに行った人が大漁で帰ってくると、「規定量以上獲った」といちゃもんをつけられるなど、何かとうる...