Foot!セレクション~20th Anniversary~

実は2019-20シーズンが 『Foot!』という番組は20周年シーズンでした。 2000年8月にスタートし、 マニア心を(しかもかなりのマニアを) くすぐってきたはずの番組も 20年の月日を重ねてきたわけです。     もともと僕がJ SKY SPORTSに 入りたいと思ったのは『Foot!』のスタッフに なりたかったからであり それが叶うという幸運に恵まれたのは 今から考えても奇跡的でした...

リオ解禁

これまで何度も書いたが、アルゼンチンは3月20日に強制力のあるロックダウンを行い国境も封鎖した。 WHOがパンデミック宣言を出してすぐのことで、新型コロナ対策の動きは、すでに被害が出ていた国々を除けば世界的に早かった。 1日の国内感染者数は数十人台で推移していた。 ロックダウンは延長を重ね、やがて感染者数は減少に向かうと思いきや、5月8日に初の200人超え。 そして約40日後の6月19日には、その10倍の20...

DOC FC

前々回、「ペルーの妙案」で、ペルーリーグは移動による感染拡大を防ぐため、全チームを一か所に集めるセントラル方式での再開を検討していることを紹介した。 6月8日にそれが正式に決定し、7月31日からリマを開催地として行うこととなった。 本来なら隔離された田舎町のほうがいいのだろうが、全チーム用の宿泊施設、練習場、複数の試合会場という条件をクリアできるのは大都会しかない。     この発表後、アメリカのMLSも7...

ペルーの妙案

黒川元検事長が賭け麻雀をした5月1日に、新型コロナの感染者数が世界10位の9万2,109人で死者数は6,410人だったブラジルは、わずか3週間後の22日には感染者が33万2,382人で2位となり、死者も2万1,116人と急増した。 そんな中でもボルソナロ政権はプロサッカーリーグの早い再開を目指しており、多くのクラブは感染に注意しながら練習を始めた。 しかし感染者の多いリオデジャネイロ州は、州独自の規制を定めてプロ...

打ち切り 再開 労使交渉

5月1日時点、新型コロナの感染者が日本(14,516名)の3分の1強の4,519名で、死者は日本(466名)のおよそ半分の225名のアルゼンチンは、今シーズンのスーペルリーガと下部リーグの打ち切りを決めた。 スーペルリーガは開幕の第1節は行ったものの、その後は無期限中断となり、最終的にこの決定となった。     パンデミック宣言後に素早く外出禁止令を出したフェルナンデス大統領は、「この措置の目的は時間稼ぎだ。...

ブラジルの希望

ノルベルト・ソラーノ。 元ペルー代表のスター選手で、現在は代表コーチにして先のプレオリンピコ(五輪予選)ではU-20の監督を務めた。 その彼がまたも脚光を浴びることとなった。 理由は外出禁止令違反による逮捕。 3月27日現在、感染者580名、死者9名のペルーは、4月11日まで不要不急の外出が禁止されている。 しかしサッカー仲間や兄弟とホームパーティーを開き、大音量の音楽を楽しんでいるところを警察に踏み込まれ...

南米にもコロナ禍

新型コロナの感染者が南米で初めて確認されたのは、2月26日のブラジルだった。 イタリアから帰国した男性が、南米の陽性第1号。 2番目はエクアドルの女性で、こちらはスペイン帰りだった。 そして3月8日に、アルゼンチンで南米初の死者が出た。 フランスに滞在していた、65歳で糖尿病の疾患をもつ男性が亡くなった。 しかしこの時点では、アルゼンチンはまだ落ち着いていた。 南米で最もコロナに対して敏感だったのはチリ。...

差別と迫害

新コロナ感染を疑われた日本人のグループが、ブンデスリーガの試合会場から退去させられたというニュースがあった。 ハンガリーでも日本人の団体が強制隔離されたり、シンガポール人が暴行されるなど、アジア系への迫害が起きている。 新コロナに対する恐怖が直接の引き金ながら、根本には差別意識もあるのだと思う。     昨年12月、ウィルスにも差別にも関係ない状態で、一人の男性が観戦中のスタジアムから強制退去させられた。 ...

南米の医療

プレミアリーグのトッテナムに所属する韓国のスター、ソン・フンミン。 2月18日に右腕を骨折した彼は、母国に戻って手術を受けた。 オペは成功し術後の経過も良好で一安心したが、新コロナ騒ぎに巻き込まれてクラブに戻れなくなってしまった。 イギリスがウィルス防止策として、汚染地域からの入国者を2週間隔離することを決定したからだ。 重要な戦力の早期合流を待ちわびていたモウリーニョ監督は、「どうにもならない」と天を仰いで...

ミーム

本田が移籍したボタフォゴ。 リオデジャネイロの名門クラブで、サポーターの応援コールは、「ボタフォゴ・ウッ!ウッ・ウッ・ウッ!」だ。 リオといえばフルミネンセ対フラメンゴの“フルフラ対決”が有名だが、この両者にボタフォゴとバスコ・ダ・ガマが加わった4クラブの対戦が、カリオカ(リオっ子)を熱狂させるクラシコとなっている。 そしてボタフォゴ対フルミネンセのカードは「ボボー(おじいさん)・クラシコ」と呼ばれ、ブラジル最...