南米にもコロナ禍

新型コロナの感染者が南米で初めて確認されたのは、2月26日のブラジルだった。 イタリアから帰国した男性が、南米の陽性第1号。 2番目はエクアドルの女性で、こちらはスペイン帰りだった。 そして3月8日に、アルゼンチンで南米初の死者が出た。 フランスに滞在していた、65歳で糖尿病の疾患をもつ男性が亡くなった。 しかしこの時点では、アルゼンチンはまだ落ち着いていた。 南米で最もコロナに対して敏感だったのはチリ。...

プレオリンピコ

現在コロンビアで、プレオリンピコと呼ばれる五輪南米予選が行われている。 頭に「プレ」がつくプレシーズンとかプレ大会は、準備とか予行という意味で使われることが多い。 したがって五輪予選がプレオリンピコ(=プレオリンピック)なのだが、W杯予選はエリミナトリアスで、プレムンディアル(=プレワールドカップ)とは呼ばない。 なぜか、五輪予選だけがプレオリンピコとなっている。     この大会に出場するのは10か国で...

ウルグアイのギネス

ウルグアイ代表のオスカル・タバレス監督が、またひとつ金字塔を打ちたてた。 彼は1988年に代表監督に就任し、90年イタリアW杯に出場。 その後はイタリア、スペインでクラブチームを指揮し、2006年に再び代表監督に復帰。 そして低迷していた母国を10年南ア、14年ブラジル、18年ロシアに出場させ、ベスト4、ベスト8へと導いている。 同じ国を率いて4回のW杯出場は、イングランドのウィンターボトム(50年ブラジル、...

サッカーと共に旅をしよう!「gol.(ゴル)」が提案する秋冬ファッション

〜Football Journey Argentina〜 今年はアルゼンチンフットーボールにフォーカスした新作を発表。 ワクワクするようなデザインやgol.らしい遊びゴコロをプラスしたアイテムを展開。   サッカーや、フットサルという枠組みにとらわれず、世界のローカルフットボールやカルチャーから、様々なウェア、空間、イベントを創り上げるブランドgol.(ゴル)。   毎シーズン、各国のローカルフ...

日本敗退

チリ戦はパルティダッソ(好ゲーム)、ウルグアイ戦はそれを上回るパルティダッソ、そして最後のエクアドル戦は前の2試合と比べるとスピード感に欠けたものの、終了間際のお互いのシュート合戦は手に汗を握った。 エクアドルは太平洋側の平地と山岳地帯、さらにアマゾンのジャングルと三つの地域に分かれている。 この中で人口が集中しているのは平地と山岳地帯。 港湾都市のグアヤキル、標高2800メートルの首都キトなどがその代表格。 ...

コパアメリカ開幕

いよいよコパ・アメリカが開幕。 今回は日本代表が出場するので、日本から多くの報道陣がやってくるためホルヘはお休み。 分をわきまえて、大手メディアと張り合う気はサラサラない。 そして日本代表にも、間違ってベスト4以上になどならないことを期待している。     南米の強豪がしのぎを削る大会で、ほんの30年ほど前から本格的にサッカーを始めたような国の、しかも若手チームが好成績を残すのは正しい姿ではない。 奇跡...

変わるコパ・アメリカ

ホルヘのコパ・アメリカ初体験は、1989年のブラジル大会だった。 その次の91年チリ大会へは行かなかったが、93年のエクアドル大会以降、95年ウルグアイ大会、97年ボリビア大会、99年パラグアイ大会、2001年コロンビア大会、04年ペルー大会、07年ベネズエラ大会、11年アルゼンチン大会、15年チリ大会を連続取材。 南米全10か国での開催を制覇した。     初コパ・アメリカから30年の今年、再び開催地はブ...

南米テストマッチ

花見を終えて、4月4日にアルゼンチンへ戻ってきた。     今回のテーマは先週書く予定だったが、ビアファラ逮捕の報を知ってそれを優先させた。 日本がコロンビア戦を行った同日、アルゼンチンはマドリッドでベネズエラと対戦した。 そして結果は、何とベネズエラが3-1で勝利。 この両者の初対戦は1967年のコパ・アメリカで、ベネズエラは南米連盟に加入したばかりの新参者だった。 実力差は明らかで、アルゼンチンが5...

サッカー女性デー

3月8日は世界女性デーということで、サッカー界でもそれに関連した出来事がいくつかあった。 日本でも報じられたが、アメリカの女子代表が待遇改善を求めて協会を提訴した。 代表戦の出場給やボーナスが男子選手より低いのは性差別だとし、同等の待遇を求めたのだ。     以前ここに書いたが、ニュージーランド協会は出場給の男女同額を決定し、「世界初の試みだ」と胸を張って発表した。 世界的に女子の試合は男子ほど観客が集ま...

噛まれた番犬

サッカーのルールは、接触プレーへの判定とペナルティがどんどん厳しくなっている。 選手の保護が最大の目的で、それとともに試合を公正にかつよりスリリングにするためだ。 最近はあまり耳にしなくなったプロフェッショナルファール。 「ここで抜かれたらヤバイ」「パスを通されたら大ピンチ」という場面で意図的に反則をすることだが、以前はFKのみの罰だったのに、現在は警告の対象となっている。 警告覚悟でファールする選手も多いが...