大詰めのコパ・リベルタドーレス

コパ・リベルタドーレスが大詰めに差し掛かってきた。 まずはグループリーグから振り返ろう。 今回強かったのはグループHのパルメイラス。 5勝1分けの好成績で早々と1位抜けを決めた。 これにより割を喰ったのは同グループのボカ。 コロンビアのジュニオールとの2位争いは最終節までもつれ込み、かろうじてベスト16入りを果たした。     グループCではパラグアイのリベルタが躍進。 勝ち点13で1位となり、古豪...

ホルヘのトラベル術

40日間の一時帰国を終えて、9月18日にアルゼンチンへ出発した。 まずはタクシーで京王プラザホテルへ向かう。 成田や羽田行きのリムジンバスはあちらこちらで乗車することができるが、始発がホテルになっていることが多い。 基本的には宿泊者のためだが、ホテル利用者でなくともここから乗ることはできる。     ホルヘはいつも、カメラやパソコンを入れた機内持ち込みバッグ2個と、規定一杯の23キログラムの荷物を詰め込ん...

トラベラーズチェック

1980年代から90年代半ばまで、海外旅行の必需品といえばトラベラーズチェック(旅行小切手)だった。 知らない人のために説明すると、これは10ドル、20ドル、50ドル、100ドルなどの額面が印刷された小切手で、円相場の価格で購入する。 それぞれの小切手にはナンバーが記されている。 ドル以外にも、世界の主要通貨がある。     小切手には上段と下段に署名欄があり、購入者はすべての小切手の上段に署名する。 ...

ビンタの危機

スポーツ界で続出するパワハラに暴力問題。 長らく少年サッカークラブの監督を務めていたホルヘにも、身に覚えがある。 とはいえ、明らかな暴力として記憶しているのは1度のみ。 他の子どもに危険を及ぼしかねない行為をした選手の頬に、強いビンタを喰らわせた。 咄嗟にカッとなって叩いたため、手加減できず思わぬ力が入ってしまった。 唇から出血したのを見て、大いに慌てて「やりすぎた」と反省。 まだケータイのない時代だった...

新天地

京葉線に乗った。 過去にも利用したことはあるが、大昔のことなのでほとんど記憶に残っていない。 東京駅の乗り換えには驚いた。 中央線から京葉線のホームまでの遠いこと。 あれが同じ駅というのには無理がある。 「東京新駅」とか別の名前にすべきであろう。     なぜ京葉線に乗ったかというと、海浜幕張駅にあるZOZOパークを訪れたため。 ここは本田圭佑系のサッカークラブSOLTILOのホームで、アルゼンチン...

葬送あれこれ

亡くなった沖縄の翁長知事の棺を乗せた霊柩車が、県庁の玄関前を通っていく映像をニュースで観た。 県庁前には多くの職員や県民が詰めかけ、合掌や深々とした礼で知事に別れを告げていた。 手を合わせる、頭を下げる、黙祷するというのは、故人を送る際の作法だ。     しかし、アルゼンチンでは全く異なる。 日常的に殺人事件が起こる同国だが、特に悲惨なケースや注目を集める事件では、出棺の模様をニュースで伝える。 ニュー...

スルガバンクカップ

8月8日、台風の風に煽られながら成田に到着。 機体がかなり揺れて怖い思いをしたが、荒天のおかげで気温は低く、いきなり酷暑の洗礼を受けず助かった。     深夜、何気なくテレビをつけると、BSでスルガバンクカップを放映していた。 もちろん録画だが、セレッソのホームである大阪では、地上波で生放送されたのだろうか。     この大会は2008年から開催されている。 日本サッカー協会の人が以前話してくれたが...

ウナギとラーメン

以前にも書いたが、ブエノスアイレスにヌエバ・カサ・ハポネッサという日本の食材や雑貨を扱っている店がある。 元々はカサ・ハポネッサ(日本の家、日本屋)という小さな店舗だったが、アルゼンチンも日本食ブームでレストランや寿司バーが増えたことで儲かったらしく、大きな店舗へ移転した。 そして、名前の頭に「新しい」を意味する「ヌエバ」をつけたのだ。     ここの2階にはレストランがある。 食材屋直営の店なので安いと...

男女格差

ロシアW杯準優勝のクロアチアのベンチには、参加32か国中唯一、女性スタッフが入っていた。 イバ・オリバリという協会職員で、前回の欧州選手権からベンチスタッフとして働いている。 選手たちからは、親しみを込めて「おばちゃん」と呼ばれているそうだ。     なぜこのようなことを書いたかというと、日本も同じようなことをすればいいのに、と思ったからだ。 国際アムネスティとかの調査によると、女性の社会進出や男女平等に...

アルゼンチンの審判

ロシアW杯決勝の審判団は、ピターナ、ベラッティ、マイダーナのアルゼンチントリオが指名された。 主審のピターナは開幕戦のロシア対サウジアラビアを裁いており、W杯史上2人目の開幕戦&決勝戦を担当する主審となった。 たまたま前回のブログに書いたエリソンドが、2006年ドイツ大会で史上初となるこの2試合の主審を務めている。 つまり、史上2人の快挙を達成したのがともにアルゼンチン人なのだ。     開催国が出場する...