後任問題

願い空しく、後藤さんは帰らぬ人となった。ご冥福をお祈りする。       そしてその2日後、次元は全く異なるものの、日本サッカー界にも激震が走った。   アギーレ監督の解任だ。   アジアカップではベスト8敗退と期待を大きく裏切ったが、ホルヘは彼の手腕を評価していた。   グループリーグ最大のライバルとされたイラク戦では完全に主導権を握り、   以前のブログ「ヨルダン強いぞ」でホルヘが要注意チ...

情熱の男・長澤徹。新指揮官が岡山を変える

先週の金曜日と土曜日は新幹線に乗って西へ。   岡山へ行ってきました。   今シーズンでJリーグ参入から7シーズン目となるファジアーノ岡山を取材するためです。       ここ3シーズンの成績は8位、12位、8位と昇格プレーオフ圏内を明確にその視野へ捉えるなど、   進境著しいファジアーノ。   このクラブは以前ジェフユナイテッド千葉や徳島ヴォルティスが有していたセカンドチームとして   ...

埼玉から吹く新風。青年監督の大いなる挑戦

先週の火曜日、ある高校へ取材に行ってきました。   その高校とは埼玉県にある昌平高校。   先日まで行われていた第93回高校サッカー選手権で初めて全国大会へと勝ち上がってきた新鋭校です。       実はこの昌平高校のサッカー部が本格的な強化へ着手したのは2007年とごく最近の事。   最初はサッカー部員も30人前後であり、   「当時は『なんでサッカー部に入ったの?』と聞いたら『ダイエットで...

ヨルダン強いぞ

「10年ひと昔」という。したがって、20年というのは相当昔のことだ。   しかし、発生から20年が経った地下鉄サリン事件および一連のオウム事件は、それほど昔のこととは思えない。   杉並区が地元のホルヘにとって、オウム真理教は割と身近な存在だった。   教団の杉並道場というのがあったせいで、ポスター掲示や無料コンサートなどの宣伝活動が盛んに行われ、   教団が運営する飲食店などもあった。   飲食...

タイガー軍団の悲願。その先へと挑戦は続く

みなさま、明けましておめでとうございます!   すっかりご無沙汰してしまっておりました土屋です。   実はこの1ヶ月で現場取材29試合というまさに1日1試合ペースで各会場に赴く日々も   ようやく一段落しましたので、これからまたお付き合い頂ければと思います。       まあ、一口に29試合と言ってもカテゴリーから何からまったく違う試合たちだったのですが、   そのすべてで数多くのモノを得るこ...

さまざまなラストマッチ、さまざまなラストシーン

師走。1年の中でサッカー界が最もざわめく季節。   この時期は日本中のありとあらゆる会場でさまざまな“ラストマッチ”が行われています。       私もこの1ヶ月だけで実に14試合の“ラストマッチ”に立ち会ってきました。   Jリーガーにとってのシーズンラストマッチ。   高校生にとっての3年間ラストマッチ。   大学生にとっての4年間ラストマッチ。   引退する選手にとってのサッカー人生...

90分間のその先へ。J1へと続く険しき細道

いよいよ今シーズンのJ2も次節が最終節。   3月から42試合を重ねてきた激闘にも一旦の終止符が打たれます。       既に湘南の昇格と優勝が決定し、Jリーグ参入3年目の松本も昇格。   一方で順位表の下へ目を移してみると、2009年から6シーズンを   J2で過ごしてきた富山が最下位でJ3へ降格。   今シーズンからJ2を戦う讃岐が   J3との入れ替え戦へと進出することも決まっていま...

平塚と市原と福岡と。蘇る「EZ DO DANCE」

先週土曜日、松本山雅FCのJ1昇格が内定しました。   私もレベルファイブスタジアムに赴き、   目の前で昇格の瞬間を体験する機会に恵まれたのですが、   Jリーグ参入3年目で早くもJ1へ手が届くという偉業の凄さを   改めて実感させてもらいました。       私が初めて松本山雅のゲームを見たのは2008年の天皇杯3回戦。   会場は平塚競技場で、対戦相手は湘南ベルマーレ。   当時...

尊敬する2人の“先輩”

ありがたいことに10年以上サッカーの仕事をしていると、   色々な人の縁ができていきます。   10月は私が尊敬して止まない2人の“先輩”と   サッカー談義をする機会に恵まれました。       1人は柴田峡さん。もはやJ1昇格がカウントダウンに入った   松本山雅FCでコーチを務める熱血漢。   以前、試合中にスローインをなかなか始めようとしない   相手選手にボールを押し付け、退...

アディショナルタイムの悲喜。それでもフットボールは続く

この時期になると日本のサッカーカレンダーは   どのカテゴリーも年末に向けてシーズンの終了が近付きつつあり、   1試合1試合の重要度が今までにも増して高くなっています。   特に高校サッカーは各地区予選もここから大詰めに。   3年生は高校生活のすべてを懸けて“センシュケン”に臨んでおり、   取材する側も胸が苦しくなるようなゲームが続いている中、   先週末は東京予選の準々決勝を取材に行っ...