国立野球場

この前はじめて、国立野球場へ行ってきた。 アルゼンチンにも野球はあり、昔はかなり盛んだったという。 知り合いに、75歳くらいの日本人移住者がいる。 彼は中学生のときに移住を決意。 そして、移住すれば身体が資本と、高校では野球部に入った。 昔の日本人ならほとんどが野球の経験者。 したがって移住地でのお楽しみは、自然と野球になる。 中には、甲子園出場者も数名いたそうだ。 そうした人たちが、やがてアルゼンチ...

スーペルクラシコ

ビデオ判定、恐るべし。 アトレティコ・ナシオナルがアントラーズにまさかの0-3。 追加点が生まれるまでGK曽ヶ端は大忙しだったし、全試合を通じてのポゼッションは61%対39%、シュート数は24本対10本とA・ナシオナルが大幅に上回っていたのだから、主審があのまま見逃していれば、勝敗は逆になっていた可能性が高い。 しかし、文句なしの惨敗だ。 南米王者として乗り込み、「シャコペエンセのために戦う」といっておきなが...

U-19がやってきた

先週末は世界各国のリーグで、喪章や黙とうによるシャコペエンセへの追悼が行われた。 アルゼンチンではボカやラシンなどいくつかのクラブが、ユニホームにシャコペエンセのエンブレムを入れて試合に臨んだ。 また、コパ・スダメリカーナ準決勝で対戦したサンロレンソは、試合後に交換した犠牲者たちのユニホームを着用して入場。 そしてリーベルは、特注したシャコペエンセカラーのグリーンのユニホームで試合を行った。     しか...

メデジンの悲劇

ブラジルのサッカーチーム、シャコペエンセを乗せた飛行機の墜落事故。 チームは、南米王者を決めるコパ・スダメリカーナ決勝第1戦に向かう途中だった。 シャコペエンセは国際的にはほとんど無名で、創立も1973年という若いクラブ。 サンタカタリーナ州のシャペコーという人口20万人ほどの町を本拠地としている。 78,79年は全国選手権に出場したがその後降格し、一昨年、35年振りの復帰を果たした。 その後は目を見張るよ...

安倍首相来亜

安倍総理がアルゼンチンにやってきた。 2013年にもブエノスアイレスで開催されたIOC総会に、東京五輪招致の応援団として出席したが、日本の総理大臣としての公式訪問は57年振りのこと。 21日の昼からマクリ大統領と午餐と会談をするというので、ひょっとしたら撮影できるかもしれないと思い、カメラを担いで出かけた。     会談が行われるのは大統領府。 ここはカサ・ロサーダ(ピンクハウス)と呼ばれており、その名の...

辞めない監督

11月10日と14日に、W杯南米予選第11節と12節が行われた。 第11節、プレーオフ圏外の6位と低迷するアルゼンチンは、アウェイのブラジル戦で0-3の完敗。 パラグアイがホームでペルーに敗れてくれたおかげで7位転落は免れたが、とにかくひどい出来の試合だった。 次節のコロンビアに負けると、本当にやばいこととなる。 こうなると、当然のごとくバウサ監督への批判は高まる。 彼が就任後、代表の成績は1勝2分け2敗。...

ホルヘ無駄足

アルゼンチンリーグはエストゥディアンテスが好調で首位を走っている。 前節はそのエストゥディアンテスとリーベルの好カードがあった。 その週の水曜日、新聞の小見出しに「RIVER vs ESTUDIANTES, SABADO 16:00」と書かれているのを見た。 土曜日の16時開始ということだ。 アルゼンチンでは金曜日から月曜日にかけてリーグが行われ、試合日時はその週の火曜日の夜の会議で決定する。 したがってマ...

ケーキがなくなる?

「メッシのいないW杯は、ケーキのないバースデーだ。そして、ケーキのないバースデーはある」。 これはグァテマラがFIFAから制裁処分を受けたときに、CONMEBOL(南米サッカー連盟)の弁護士が口にした言葉。 グァテマラに続きアルゼンチンにも処分が下され、W杯への道が閉ざされることを示唆したものだ。     アルゼンチンが所属するCONMEBOLとグァテマラが所属するCONCACAF(北中米カリブサッカー連盟...

ブエノスの自然公園

先日、初めて、レセルバ・エコロヒカ・コスタネーラ・スールという自然公園に行ってきた。 これは、ブエノスアイレス市中心部のすぐ近くにある。 セントロからだと、目抜き通りのヌエベ・デ・フリオ大通りを背に東へ真っ直ぐ行った突き当りだ。 ヌエベ・デ・フリオ大通りから約1キロメートル歩くと、運河のようなものにぶつかる。これはラプラタ河から水を引いた旧ドック跡。 ドック沿いの古い建物はリニューアルされて高級レストランなど...

ジョン・レノンのクラブ

ラシンといえばアルゼンチン5大クラブのひとつ。 ブエノスアイレス市に隣接するアベジャネーダ市の中心部にスタジアムを構えている。 直線距離にして200メートルもないようなところにインデペンディエンテのスタジアムがあり、この両者の対決がアベジャネーダクラシコ。 ビッグクラブがこれほど隣接している場所は、世界中を探してもここだけだろう。     最寄り駅は、ブエノスアイレス市内のコンスティトゥシオン駅から一つ目...