W杯延期

1995年、エクアドルでU-17W杯が開催された。 日本も出場し、メンバーには小野、稲本、酒井、高原など、のちに”黄金世代“と呼ばれる選手が名を連ねていた。 当時はすでに2002年W杯の日本招致が決まっていたため、そのアピール活動ということで、大会前の春休みにブラジル、ペルー、エクアドルを巡る南米合宿を行った。 その時点では、日本サッカー協会史上、もっともお金を使ったユース代表だったそうだ。 ホルヘはこの合宿...

ベラルーシの産業

4月7日現在、新型コロナ患者が0人の国と地域は世界で19か国。 もっともこの中には、絶対に真実を報告していない北朝鮮も入っているので、実際には18か国ということになる。 それらのほとんどは、サモア、トンガ、サロモン、バヌアツ、コモロといった島々。 他国から離れているという地理的要因もあるが、長年に渡って孤島で暮らしている民族は外から侵入してきた菌やウィルスに弱いとかで、早々と厳格な入国制限をしたことが功を奏した...

ビラルドの教え

15年ほど前にアルゼンチンでトシ君という日本人バックパッカーと出会った。 彼は日本から持ってきたビデオを南米各地で子供たちに見せたそうだが、言葉がまったくわからないのに、どこでも大うけだったという。 そのビデオは、バカ殿だった。 志村けんのことはもちろん好きだったが、言語に関係なく人々を笑わせるということで、改めて彼の凄さを知った。     今は彼の死により、新型コロナの恐ろしさを認識させられた。 はっ...

ブラジルの希望

ノルベルト・ソラーノ。 元ペルー代表のスター選手で、現在は代表コーチにして先のプレオリンピコ(五輪予選)ではU-20の監督を務めた。 その彼がまたも脚光を浴びることとなった。 理由は外出禁止令違反による逮捕。 3月27日現在、感染者580名、死者9名のペルーは、4月11日まで不要不急の外出が禁止されている。 しかしサッカー仲間や兄弟とホームパーティーを開き、大音量の音楽を楽しんでいるところを警察に踏み込まれ...

イギータのツイート

開幕の第1節を無観客試合で行ったアルゼンチンのスーペルリーガは、第2節から無期限で延期となった。 4月一杯は無理のようだ。 コパ・リベルタドーレスも5月再開ということで中断中。 6月からのコパ・アメリカは来年へ延期されることとなった。     僅か1節で終わったスーペルリーガの無観客試合。 南米ではクラブへの制裁として、協会がホームでの無観客試合を命じることが多い。 したがって慣れているともいえるのだ...

南米にもコロナ禍

新型コロナの感染者が南米で初めて確認されたのは、2月26日のブラジルだった。 イタリアから帰国した男性が、南米の陽性第1号。 2番目はエクアドルの女性で、こちらはスペイン帰りだった。 そして3月8日に、アルゼンチンで南米初の死者が出た。 フランスに滞在していた、65歳で糖尿病の疾患をもつ男性が亡くなった。 しかしこの時点では、アルゼンチンはまだ落ち着いていた。 南米で最もコロナに対して敏感だったのはチリ。...

差別と迫害

新コロナ感染を疑われた日本人のグループが、ブンデスリーガの試合会場から退去させられたというニュースがあった。 ハンガリーでも日本人の団体が強制隔離されたり、シンガポール人が暴行されるなど、アジア系への迫害が起きている。 新コロナに対する恐怖が直接の引き金ながら、根本には差別意識もあるのだと思う。     昨年12月、ウィルスにも差別にも関係ない状態で、一人の男性が観戦中のスタジアムから強制退去させられた。 ...

南米の医療

プレミアリーグのトッテナムに所属する韓国のスター、ソン・フンミン。 2月18日に右腕を骨折した彼は、母国に戻って手術を受けた。 オペは成功し術後の経過も良好で一安心したが、新コロナ騒ぎに巻き込まれてクラブに戻れなくなってしまった。 イギリスがウィルス防止策として、汚染地域からの入国者を2週間隔離することを決定したからだ。 重要な戦力の早期合流を待ちわびていたモウリーニョ監督は、「どうにもならない」と天を仰いで...

リフレッシュ研修会

2月15日に、C級サッカーコーチのリフレッシュ研修会へ行ってきた。 日本協会の指導者カテゴリーは、Jリーグの監督ライセンスであるS級以下、A級(指導対象年代ごと3種類)、B級、C級、D級、キッズリーダーに分かれている。 C級以上はリフレッシュポイント制度というものがあり、リフレッシュ研修会を受講してポイントを獲得しないと資格を失効してしまう。     ホルヘが前々回受講したときの講師は、現なでしこジャパン監...

ミーム

本田が移籍したボタフォゴ。 リオデジャネイロの名門クラブで、サポーターの応援コールは、「ボタフォゴ・ウッ!ウッ・ウッ・ウッ!」だ。 リオといえばフルミネンセ対フラメンゴの“フルフラ対決”が有名だが、この両者にボタフォゴとバスコ・ダ・ガマが加わった4クラブの対戦が、カリオカ(リオっ子)を熱狂させるクラシコとなっている。 そしてボタフォゴ対フルミネンセのカードは「ボボー(おじいさん)・クラシコ」と呼ばれ、ブラジル最...